キャリアアドバイザーを経験した採用担当が語る“面接のポイント” ~基礎編~
こんにちは、採用担当Yです。
2023年になり、すでに半月が過ぎましたね。
新年を迎え、新たな挑戦を検討している方、環境の変化やキャリアのステップアップなどを目標にされる方もいるかと思います。
そこで今回は今までの内容と少し趣向を変え、転職活動で避けては通れない「面接」について、ポイントをご紹介します。
私自身、キャリアアドバイザーとして面接対策を行っていましたし、現在は面接官として自社採用に携わっているため、当社の選考を受ける方以外にもお役に立てたらと思います。
そもそもなぜ面接を行うのか?
それは履歴書・職務経歴書では読み取れないお人柄やご志向、コミュニケーション力、そして結果の再現性などを確認するためです。
ある程度のスキルや成果については職務経歴書を読めば把握できるため、「書類選考通過=その職務に最低限必要なスキルやご経験を満たしている」ということになります。
少し話が逸れますが、書類選考の通過率を上げるためには、ただご自身の書きたいことをアピールするのではなく、応募ポジションの業務内容や求めている人物像からキーワードを拾い、そこにマッチするご経歴や強みを記載すると良いかと思います。
面接官は、あらゆる質問を通して候補者様について掘り下げ、お人柄はもちろん、本音や価値観、行動特性などを理解しようと努めています。
そこで重要なのは、面接官が何を知りたくて質問をしているのか?という意図を考えながら、回答をしていくことです。
定番の質問と、その裏に隠された面接官が本当に聞きたいこと
面接の場で聞かれる定番の質問2点について、面接官の意図をご説明します。
定番①「成功体験は?」「苦労したことは?」「失敗した経験は?」などのエピソード系
こちらの質問では、実際の仕事の場面での行動や考え方を通じて、外部要因に左右されない行動特性や思考の癖、結果の再現性について確認しています。
よく成果の方が重要だと思ってお話しされる方がいますが、それよりも「成果を出すための再現性ある取り組み」や「失敗の原因分析と、そこから得た学び」、「困難を感じる場面でどのように考え行動できるのか」を話すことが重要です。
そのため、このようなエピソード系の質問に対しては“STAR”を意識してお話しいただくと良いと思います。
定番②必ず聞かれる転職理由と志望理由
重要なのは転職理由と志望理由の一貫性と、あなたならではの動機付けです。
■転職理由
転職を考えた背景には、必ずご自身の理想と現実のギャップがあると思います。
そのギャップを動機(軸)にしながら、今回の転職で叶えたいこと、挑戦したいことをまとめてみてください。
実体験に基づいた動機を交えることで、よくある転職理由にオリジナリティが加わり、説得力が増します。
■志望理由
上記の叶えたいことや挑戦したいことを踏まえ、「それらを実現できるフィールドが志望している職種や会社にある」という流れに結び付けると、転職理由との一貫性や納得感が生まれ、筋の通った志望理由となります。
また、本音を話せば良いというものでもないので、面接官にどのような印象を与えるのか、相手にどう見られているのかを意識して回答いただければと思います。
(年収を上げたい、もっと成長したい、働き方を落ち着かせたい…などは自分本位にとらえられがちな転職理由の代表です)
アクシスコンサルティングが求める人物像と、見ている4つのポイント
最後に当社が求めている人物像と、面接の場で見ているポイントをお伝えします。
■求める人物像
・クライアントの人的課題に対し、複合ソリューションの提案を通じて本質的な課題解決に貢献できる方
・ご自身の能力や個性を活かし、行動/実行に移せる方(能力発揮度の高い方)
■見ているポイント
①We(会社/相手)とI(自身)の視点のバランス
ご自身が叶えたいキャリアや成長の矢印が、当社が目指している世界観やビジネスと同じ方向を向いているのか(必ずしも全て一致している必要はないです)。
お互いにとってWin-Winな関係を築きたい、入社後のミスマッチを防ぎたいという想いから、「あなたが活躍するフィールドとして本当に当社がベストな選択肢なのか?」という観点で確認しています。
②アンラーニングできるか(素直さや謙虚さがあるか)
今まで培ってきたご経験やスキルをいったん横に置き、ゼロベースで学び直せるか。
早いスピードで変化しているマーケットを相手にしているからこそ、過去の成功体験や固定概念、先入観にとらわれることなく、新しい情報をキャッチアップし成長し続ける力が必要です。
そのベースには他者から学ぶ素直さや謙虚さ、また知的好奇心や成長意欲も重要だと考えています。
③自身の課題や強み/弱みを客観的に理解できているか
誰しも課題や強み/弱みがありますが、それらを客観視し正しく把握できているか、ということもポイントです。
言い換えると、自己理解です。
自己理解できているからこそ、正しい方向に自身の能力を発揮し成長することができます。
また、自分視点だけでなく、周囲からどう見えているのかという視点を持つことで、人材ビジネスに必要な対人感受性も鍛えられます。
つまり、成長の伸びしろを測るために確認しているのです。
④論語と算盤のバランス感覚
当社は理念・ビジョンを大切にしており、「あらゆる課題を人で解決し、すべての人が活き活きと働く社会創り」に真剣に取り組んでいます。
これらがいわゆる論語の部分となりますが、営利企業である以上、マーケットに認められ存続するためには利益や成果を出すことが求められます。
そのため、顧客や社会への貢献意欲だけでなく、ビジネス感覚や目標へのコミットメントも重視しています。
いかがでしたでしょうか?
当たり前に感じる内容もあったかと思いますが、少しでも参考になっていたら幸いです。
この他にも、面接のテクニックなど、まだまだお伝えできることがありますので、また別の機会にご紹介できればと思います。
次回は当社の新規事業についてご紹介予定です。
ぜひお楽しみに!